豚骨ラーメンの白いスープ・・・・これは、関西オリジンの私にとっては、子供の頃はとても衝撃的な出来事でした。ラーメンとは、「醤油」「塩」「味噌」の三原則と思い込む。しかも、「新福菜館」で育って来た京都人ですから、【ラーメンスープは、黒はあっても白はありえない】とすら思ってたかもしれません。
ところが、関西エリアを基盤とする「ハウス食品」がある日、「九州の味 うまかっちゃん」という袋インスタント麺を発表して、初めて日本に白いスープがあると知った・・・。しかもそれが美味かったので、ハマってしまいました。成長してからもアルバイト先の賄いとして、それを食べ続けたものです。それ以来、いつかは九州に行って本物を食べたいと思い続けております。
しかし、願いは叶わず、残業の夜食として、コンビニのイートインコーナーで食ったのが、こちら「熊本ラーメン 黒亭 とんこつラーメン」です。熊本ラーメンですよ!。新宿の桂花ラーメンしか知らない私です。「黒亭」なんてブランド知るわけもなく、ほんの興味本位で手にとった流れー。
さて、いつもの儀式が始まります。カップ全体を覆うビニールを剥がして、上蓋をペリペリと半分弱まで剥がして、中のパーツを取り出す。今回は、「かやく」「粉末スープ」「調味油」「のり(裏返って水色のやつ)」の4つも入っとります。さっそく「かやく」を開けて、麺の上に投入し、お湯を注ぎ入れます。
今回の待ち時間は5分。九州といえば細麺のイメージなんだけど、本格的な「スーパーノンフライ麺」とのことで、細麺でも時間を要するわけだ。辛抱を重ねた五分後の湯上りのごとしのお姿はこんな感じだ。
チャーシューがそれなり!キクラゲまである!本格的な再現です。そこに、残りの「粉末スープ」「調味油」「のり(裏返って水色のやつ)」を入れて、整えた麺顔がこんな感じです。
ね!結構、インスタントカップ麺にしては、ちゃんとしてると思いません!!正直言って旨そうです。アップにして見ました。男前が随分と上がります。しかも「マー油」と一般的に言われる、焦がしニンニク油が、ポニョポニョとスープの表面を浮いていて、それが嬉しい。かき混ぜるとこんな感じ。
マー油が、パラオ諸島な感じです。それにしても、味がいいわー。豚骨の塩気の強さと、それをカバーする豚骨系の力強さが、しっかりと表現されております。さっきまで粉末だったスープとは思えない。そこに、マー油の香ばしさと、ニンニクのシャープさが痛快に響き渡る!
麺は、意外にもインスタントとしては普通の太さ。極細だと思ってたけど、これが食べ応えを与えてくれて、しっかりとした夜食となりました。最近は、インスタント麺の技術力のすごさに驚くばかり。生麺とは言いませんが、袋麺ではそれに近いレベルまで伝えているとか・・・・。カップ麺にもそんな日が来るのはもう間近かもしれません。風味はなくとも、クツクツとした歯ごたえとか、奥歯で潰す感触などは、いつもやってるラーメン活動と似た感じ。
ノリやキクラゲもなかなかいい仕事をしていたので、全体的に大変満足をいたしました。やはり・・・250円を超えるカップ麺は、少し頭が抜きん出るね。本当に、感心をいたしました。
そんな感じで、また食ったあと、オフィスへと帰って行きます。いい息抜きと、いい空腹癒しができたと感謝です。明星食品さん、そして・・・まだ見ぬ熊本の「黒亭」さん、ありがとね。いつか行きたい黒亭・・・・。
今夜は本当にごちそうさまでした!