カップ麺食ってしのぎます

本物をリスペクトしたカップ麺を主に追い求めてます! 商品開発に携わる方の熱意に敬愛以上のものを感じてます!

【今週のカップ麺182】 創業昭和三十六年 札幌ラーメン どさん子 炒め野菜香る 味噌ラーメン(サンヨー食品)

懐かしの「どさん子」の味噌ラーメン!
 もう春の足音なんて感じる頃合いになって、味噌ラーメンが恋しくなる天邪鬼なオレ。それ狙いでコンビニのカップ麺を狙ったところ、最近棚に並んでいるのは「辛味噌」ばかり。中には激辛系もあったりして、これが流行ってやつですかねー。嫌いじゃないんだが、揃いに揃ってどのメーカーさんも最近力を入れているのはその系統です。ジジイに近いおっさんなオレには、ちょっと食指がわかない・・・。諦めかけたところで、偶然発見したのがこの「どさん子 炒め野菜香る 味噌ラーメン」。おおおおおお!懐かしい!!!
 

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オレの親父が好きだった「味噌ラーメン」
 
 親父が亡くなってこの春で三回忌なんだが、その親父が好きだったのが「どさん子」の味噌ラーメン。本当に味噌ラーが好きな人でした。亡くなる数年前に尼崎の「塩元帥」という塩専門店へ連れて行ったことがあるが、そこでもちゃっかりあった限定の味噌ラーメン食ってたっけ(笑)。大昔、幼心でラーメン屋に連れてもらった思い出が深いが、昭和の一時期「札幌ラーメンブーム」ってのがあったような記憶。実家の京都から、海水浴に向かう国道8号線沿いの「どさん子」で食ったのを思い出しました。この時期に味噌ラーメンもブームだったんじゃないかなきっと・・・。オレが豚骨魚介のつけ麺にハマった時期があったように、親父もどさん子味噌ラーメンにハマったに違いない。今日はカップ麺だが、思い出に浸りつつ味わいました。
 
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今となっては「さら〜りとした味噌出汁」がレトロのようで斬新かも
 
 いつものように上蓋をペリペリと剥がす。すると見飽きたいつもの光景だが、フライ麺の乾燥状態に、びっしり隙間なくかかった粉末スープ。いかにも味噌っていう茶色の乾いた色合い。そして乾燥野菜がかやくとしてすでに投入済み。このカップ麺の副題が「炒め野菜香る」だからそれをイメージしているんだろう。モヤシとコーンがあるだけでも雰囲気を感じさせます。しかし湯戻しでそこまで「炒め」感覚が出るのか?。
 

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 そして今のカップ麺では主流の後入れ香味油。「仕上げの小袋」が蓋に貼り付いてました。だいたいこいつが味の方向性を大きく変える役割なので、あとで要チェックだな。
 

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 指定の時間は「5分」。太麺なら仕方がないシチュエーション。伸びにくい麺はどうしても時間がかかる。ましてや味噌タイプだから、ここはカタメなど考えずきっちりと待ちましょう。きっちり時計で測った5分後の麺顔はこんな感じです。うーん・・・・それなりの見栄えじゃな(苦笑)。
 

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 「後入れの小袋」を投入。何と白いジェル状の液体がトロトロと飛び出す。何だかラード系みたいだな・・・。入れただけでは香りが立たんがまずはじっくり味わうか。
 

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 まずはスープなんだが、嗚呼・・・これこれ、今となっては少しシャバい味噌スープ感何だけど、味噌出汁っぽいサラサラ感が当時のイメージを再現しているようです。味噌汁のように味噌がメインじゃなく「味噌味」という感覚のラーメンスープ。あっさり味噌とすら感じますが、必要十分な味噌感覚。それに少しバカにしていたが、「後入れの小袋」の役割は、ラードのコク増しだけじゃなく、「炒め」感覚を再現しているんだなと想像できます。急に黒胡麻の風味感すら覚えますし、また茹で上げただけの野菜に浸透して、雰囲気出してる。それがスープにも滲むような錯覚を演出してますよ!。いやいや・・・いいじゃないか。どさん子って感じ出してるんでしょうね(何せ小さい頃の思い出すぎて、オレはリアルに覚えていない)。
 

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フライ麺の極太縮れタイプ!あるあるな麺だけど汁吸って旨し!
 
 麺はこれまで、数え切れないほど食ってきた太麺の縮れ系、フライ麺。生麺に近い雰囲気とは言い難いが、これはこれ。それはそれ。しっかりと汁を吸い込んでもダレないし、また野菜を巻き込んでの歯ごたえも、ヌチリとした反発とともに楽しめます。
 

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 こういう剛麺イメージは、ちゅるちゅるすするのではなく、ガサッと多めにリフトしてズボッと短くすすって、直後にワシワシと食いちぎるのがよろしかろう。モヤシを巻き込んで少々暴れようが御構い無し。昭和の肉体労働者気分でがっつり食うが旨く感じる秘訣かもしれません。オレも親父の真似をしてすすり食う(コンビニで)。
 

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野菜炒め感は企画努力を感じるね!もやしと黒胡麻が雰囲気出してる!
 
 カップ麺のトッピングに多くは求めてはイケナイと思うが、もやしがしっかり雰囲気出しているだけでも優れもんですよ。本当にこんな部分に企業努力を感じる。乾燥ネギだって、昭和の頃とは大違い。ちゃんと歯ごたえと香りもネギしてるからね。それにコーンにしても湯戻しでしっかりと柔らかいし、噛み締めるとコーンならではの甘みすら覚える。これらが黒胡麻と後入れの小袋にしっかり混ざって、ちゃんと演出してましたよ。
 
 

 

 
 そんなこんなでついつい嬉しくて、懐かしくて、一気に食ってしまった夜。春は忙しくて嫌になることが多いんだが、春になるとまた実家に帰って親兄弟と懐かしく語り合っての三回忌だ。ちょっと、その時にでも味噌ラーメンの思い出を話してみたいと思います。
 
 今日はごちそうさまでした。非常にツボな商品開発!サンヨー食品さんの企画ってのも粋ですな。ありがとうございました!応援してまっせ!。