カップ麺食ってしのぎます

本物をリスペクトしたカップ麺を主に追い求めてます! 商品開発に携わる方の熱意に敬愛以上のものを感じてます!

【今週のカップ麺186】 YAHOO!特別企画 第6回ガツ盛り部門優勝 らーめん香澄 でかまる背脂煮干醤油(東洋水産)

また企画物カップ麺にハマってしまう!
 コンテスト優勝のラーメンをカップ麺としてアレンジして市場に展開する・・・実に素晴らしいビジネスモデルですね!。こんな素晴らしい出来事を仕事にできている人たちが正直羨ましいです!。単にラヲタ(ラーメンヲタク)だからというのではなく、好きなものを業界として盛り上げていく工夫と企画、そして実行力と他社を巻き込んでいく力。好きなことを仕事にできるというのは、報酬には換算できないものを感じます。私が執拗にこういった企画系のカップ麺にハマる理由がそこにあるのかもしれません。
 

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大阪で「背脂煮干醤油」がウケるとは・・・懐の深さを感じる
 
「背脂煮干」と聞いただけで、関東・東北エリアの店が優勝したものだと思ってた。そしたらよく見れば「大阪市西区」のラーメン店だと言うではないか。関西転勤中だった10年前では考えられないことでした。情報の拡散と、何であろうと旨いもんは受け入れる大阪の市民性をどこかしら感じ入るカップ麺です。
 
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 上蓋を開けるといきなり中に3つの袋が目に飛び込む。それを引き出して並べてみたのがこんな感じ。3つもあると投入する順番を確認しなければ。
 

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 後入れ「液体スープ」以外はお湯を注ぐ前に入れることが確認された。
 

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 熱湯を流し込む。コンビニに備え付けられているポットは98℃が一般的。きっとこう言うポイントも押さえての開発だと思います。きっちり4分経過した直後の出来栄えはこんな感じです。
 

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出汁に・・・かやくの「背脂」「岩海苔」がしっかりと再現されてて泣ける
 
 そうか!そうだったのか!背脂煮干と言えば「新潟燕三条系」。その重要パーツはどうやって再現するのかと興味津々だったのですが、「乾燥されたかやく」の方に入っていたのですね。てっきり後入れの香味油の方だと思ってたのに。しかし湯戻しのその姿は、オヨヨ!と仰け反るばかりの再現力。ちゃんと背脂の塊が点在しているし、また気づかなかったが、岩海苔の存在も見受ける。
 

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 おお!そうじゃ!!そうじゃ!!!後入れ香味油を入れねば!。背脂イメージの透明なるラードかと思いきや、ずっと濃厚なる醤油ダレの存在でした。濃密と思われるタレは、なかなか醤油系の風味が強いです。
 

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 さて実食はスープから。静かに味わいますと・・・・なんと乾燥再現の岩海苔が、風味よく出汁として利いているではないか!。お飾りと思ったら大間違い。これは見栄えのものかもしれないが、列記とした出汁を「構成するパーツ」と思えます。海苔の風合いが実にスープに溶けていて、インスタントカップ麺にいきなり磯の香りが漂う気分ではないか!。
 
 

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 さらに深く味わってみると・・・穏やかな醤油ブラウン。鶏じゃなく豚のエキスがお出迎えです。そこに岩海苔の風合いがかすかに滲み、醤油の塩気と、ベースの粉スープに配合された魚介系の旨味が染み入ります。乾燥されたトッピング肉が水分吸収と同時に風味を吐き出す。メンマも同様で見栄えは少し分かりやすさもあるが、味自体は淡麗系にも一部通じるかと!。
 

 

 
 
カップ麺制約の中で・・・ぬっちり中太麺のニュアンスを深く感じる!
 
 以前にもどこかでお目にかかったような中太麺。お湯を吸い込んで、少しボコボコとしたフォルムを感じるものの、煮干しと背脂という個性のぶつかり合いを受け止める覚悟ありなむか?。熱湯放置時間が、割と長かったから明るいモチモチ麺だと想像がつきました。ほぼ当たってましたが、非常に心地よいのがもっちりとした明るさ。素直に風合いを感じますし、出汁を吸収しようとするパワーがすごい。
 

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 フライ麺特有の性質ですね。目には見たり感じたりできないものの、フライ時に水分が抜けた部分に渇きを覚えます。そこに汁がじんわりと染み入り、やがて糖化する出汁旨味を向けるような刹那な味わい。カップ麺という制約の中で・・・ぬっちり中太麺のニュアンスを深く感じるのです!
 

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噛みしめるタイプのチャーシューが旨く再現されてる
 
 トッピングは深く語らずとも・・・と思いますが簡単に。まず肉ですが、これは歯ごたえがあって噛みしめる楽しさがありましょう。私は好きです。肉やメンマ自体が持っている塩気を受け止めたような錯覚が楽しい。やはりここでもメンマだ。メンマ自体が乾燥状態から戻すタイプなので、こういった素材の旨みを元から創造するにはちょうどよいですな。
 
  
 ともあれ・・・今回もまたまた企画系のカップ麺に陥ってしまった。では反省してるかといえば全くそれはない。むしろ新しく次々と商品開発を立ちあげ実行してくれることには脱帽です。早くそんなことができる人材になりたい私です。今日は本当に食えて満足。東洋水産さんにごちそうさまでした!