カップ麺食ってしのぎます

本物をリスペクトしたカップ麺を主に追い求めてます! 商品開発に携わる方の熱意に敬愛以上のものを感じてます!

【今週のカップ麺187】 麺家いろは 黒醤油らーめん 富山ブラック(サンヨー食品)

ブラックラーメンといえば「富山ブラック
 ●●ブラック!・・・というラーメン。ご当地ラーメンのようで、独創性のある濃ゆい醤油ラーメンには、そのような冠を付ける。それが今やフツーとなってまいりました。何を隠そう、その「ブラックラーメン」の先駆けがおの「富山ブラック」。そしてその生みの親!?全国区に広めるきっかけを作ったのが、「麺家いろは」さんなのです。このラーメンスタイルは、関西転勤中に知りまして、わざわざ東京出張に合わせて、フランチャイズかその支店で体験しました。そのちょっぴりジャンキーな風合いは、カップ麺化しやすいだろうな・・・とは思っていたのですが、こうやって商品化されてると、しめしめ・・・と感じるわけです。
 

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後入れスープはベースの旨味と共に醤油感覚を色濃く映す!
 
「東京ラーメンショー」はいったこと無くてごめんなさい。ラヲタ(ラーメンヲタク)の割には、イベント系は避けて活動している派なので悪しからず。でもそのイベントで10年連続というのは、金字塔かもしれない。「富山ブラック」が東京でもラーメン好きに広く認識させた実績は素晴らしいです。
 
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 さて実食開始。まずは蓋をめくると小袋と乾燥麺。今回はノンフライ麺。カップ麺の中では上級仕様です。本当に生麺がマリオ・ズッケェロ」の「ソフト・マシーン」でぺしゃんこにされたような感覚・・・JOJO好きだけに伝わるか。
 

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 そして「かやく」。とりあえずメーカーの指示に従って麺の上に展開。この時、ここに出汁の決め手があるとは思わなかった。
 

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 熱湯を注ぐぜ・・・・そして待つこと5分間。カップ麺の5分というのは長く切ない時間帯。3分を例えるなら明石海峡マラッカ海峡。しかし5分なら気分は冬景色の津軽海峡か、大陸も文化も分けるジブラルタル海峡。その海峡というより海溝と思える辛さを乗り切った後に対面するのはこんな麺顔。嗚呼・・・麺が沈んで古代アトランティス大陸のようなプレゼンスの高さ。北極海に沈んだ「タイタニック号」のようでもありますな。
 

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実は「かやく」がスープの決め手だったりする!それはブラックペッパー!
 
 そこに後入れスープを投入します。メーカーの指定では、5分待っている間に上蓋の上に乗せて温め、さらに投入間近で袋をよく揉んでから入れろとすごく注文が多い。従いましたよ!
 

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 最初は鶏油かと思うような動物系エキス感高い香味油がドバドバと流れる。そのあと、漆黒のたまり醤油のようなタレがトローーーーーーーっと流れ落ちる。透明感を漆黒が埋め尽くすダイナミックな展開です。
 

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 このまま放置するわけにもいかず、箸でかき混ぜるとこんな感じ。おおお!まさしく「富山ブラック」。この黒さはコールタールに匹敵します。今の若い人はコールタールなんて知らないがー。
 

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 この色合いにして・・・この円やかさは想像できまい。実は十分に混ぜきってないだけですが(爆)。醤油ダレ自体は実は円やかで、カエシと呼ばれる塩っぱさは低い。実際の富山ブラックは、醤油系の塩気でライスを頬張るのだが、カップ麺ではその流儀は変更したかもしれません。
 

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 しかし侮ってはいけません。富山ブラックのパンチ力は「ペッパー」の力強さ!。後入れスープのどこにペッパーがあったんだ?と不可思議に考えていたら、実は「かやく」の中にブラックペッパーが混ざっていて、ここで熱湯を注ぐことからベーススープがすでにペッパーが染みていた次第。このシステムがわかってからは、痛快に味わいを楽しめます!。
 
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さすがノンフライ麺熱湯5分!生麺の感触がすごくそそります!
 
 「そそる」と言うより「あおる」ようなイエロー麺。いや・・・醤油に染まった褐色というが正解でしょう。ノンフライ麺万歳!。コストと時間はかかるが、麺文化の新たな1ページ。下手な生麺よりも質感が高い。ひと昔前の生麺感覚麺は、真空パック形式だったっけ。素晴らしいアイデアだったが、それは時間の経過にはどうしても勝てなかった記憶。しかし、ノンフライ麺はその時間経過を削除したようなイメージで目の前に「生雰囲気」で現れます。まるで「キング・クリムゾン」が時間を消し去るように・・・。全ては結果のみで、それまでの時間経過が記憶まで消されたかのように
 

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 税込258円。カップ麺としてはいい値段するハイエンドクラス。それだけに伝えたいメッセージ性が強い商品でありました。「富山ブラック」の再現力とそれへのアイデアはすばらしい。敬意を評し、週末朝ごはん用として1つ買い足して帰りました。サンヨー食品さんのラーメンへの愛と企画力・研究開発力・行動力は脱帽。これかもこんな実力地元ラーメンの商品化を期待してます。これからも応援継続!。ということで・・・ご馳走さまでした!。
 

 

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