「千葉ラーメン」は未開拓多くてカップ化が嬉しい!
- <小袋> いかにも「背脂」&「濃厚味噌」を感じさせる後入れタイプが充実ぶり
- <スープ> 確かに再現力いいぞ!背脂で濃密なる滑らかさが実にクリーミー!味噌も芳醇!
- <ノンフライ麺> 気持ち良いほど味噌ラーメンらしいイエロー太麺仕様!モチモチさがナチュラル!
- <具材> ほぼメンマともやしの湯戻しオンリー!割り切りって食らおう!
期末ですので忙しい。シンプルに休日出勤をして、夜になって中途半端に腹が減りましたので、いつものコンビニのイートインで、カップ麺で紛らわします。新商品が二種類出ておりましてどちらも味噌味。当然2つともゲットいたしましたが、同時に2つも食えないのでそのうち1つを開けて食おう。今回は、「千葉県 津田沼らーめん なりたけ」監修のみそラーメンです。
千葉県のラーメンは少し攻めあぐねておりまして、ほとんど自慢できるほど開拓が進んでおりません。フツーのサラリーマンなので、それなりに制約があるわけで、遠征するにも限界あり。なので「なりたけ」さんは存じ上げず、こういうカップ化でお目にかかると、行ったような気分になるし、いつかの予習にもなりそうで大変参考になり嬉しいです。特徴としては「背脂×濃厚味噌」という感じ。この組み合わせも、あまり経験値がないスープジャンルなので、とても食う前から楽しみでなりません。
まずはぺりぺりとカップの上蓋を剥がすところから、いつものように実食が始まります。
<小袋> いかにも「背脂」&「濃厚味噌」を感じさせる後入れタイプが充実ぶり
カップ麺としてはハイエンドクラスに近い分類。税込278円と少し高級です。だからなのか蓋をあけると小袋が4つも入ってとても充実しております。先入れ2つ。後入れ2つ。かやくと粉末ソースは、ベースの役割としてよくあるパターン。後入れが2つあるなんてのが変わってる。混ぜときゃいいのに・・・・なんて始めは思ったが、なるほどと後からわかる。「背脂」と「味噌だれ」を分けたかったんだね。最初から混ぜると風味が狙いと変わるのだと推測します。
ご指定通りに、先入れ2つを投入し熱湯を注ぐ。カップが大きいのもあるが、お湯投入のラインが意外に低い。きっとお湯を入れすぎると濃厚さが失われるためでしょうか。待つこと5分のタイプ。その指定時間の通りに待った直後の麺顔はこんな感じ。粉末の入れ方がまずかったのか・・・少々ダマになってしまった。
<スープ> 確かに再現力いいぞ!背脂で濃密なる滑らかさが実にクリーミー!味噌も芳醇!
まずは「味噌だれ」から投入。小袋を千切ると結構赤い色合いの緩い味噌だれが伺える。そろりそろりと垂らしながら、その素性を見極めるかのように麺顔に垂らし入れます。この時点でも結構味噌の風合いが濃ゆく伝わる。
ペッタリとスープに溶けてゆこうとするのがわかる。割と溶けやすいタイプでざらつき感が皆無。インスタント味噌汁を溶かすのと比べて全く苦労しない。ダマになりようがないほど滑らかな味噌だれです。
次に背脂に当たる小袋を千切り同様に垂らし入れる。最初は背脂の緩い液体部分がトロトロと細長く垂れるが、途中からボト!ボトボトボトッってな感じで固まりが落ちる。段々と背脂っぽくなってきたと思う。
後入れが終わったところはこんな感じ。さてさてそこから箸でゆっくりとかき混ぜるのであった・・・・。
出来上がりはこんな感じ。いつも思うがカップ麺ってスープをかき混ぜる途端に、麺顔が平凡に成り下がってしまうのがいかんね。でも仕方ないか・・・。
さてそのスープだが想像以上に濃密で質感の表現が高いのに驚いた。見た目以上にクリーミーで滑らかにトロトロとしたイメージです。舌によく絡みつく。特に背脂のコクが実に表現がいい。香りも甘く感じる上に、旨味の決め手の動物感がダイレクトに伝わる。また腹持ち良さそうに食べ応えも感じさせ、それがいい!。
味噌は赤味噌系の合わせ味噌っぽいが、意外に溶かすとあっさりマイルド。味噌の発酵感もなんとなく伝わるし、背脂との相性も抜群。とろみは背脂の仕業かと思っていたら、実は味噌もバックアップしていると気づき、それぞれが舌に絡みつくようで満足感を高めます。これは思わず飲み干してしまう罪なスープだね!。
<ノンフライ麺> 気持ち良いほど味噌ラーメンらしいイエロー太麺仕様!モチモチさがナチュラル!
「熱湯5分」「ノンフライ」・・・大体このどれか一つあれば、かなり麺には期待できるというのが持論。今回はそれが揃っているから、期待も高まるし、実際に原価構成の高さを感じ取ります。確かに生麺に通じるナチュラルさがいいね。
味噌ラーメンなら黄色くて太いモチモチ麺がイメージ。それをしっかりと目指した作り込みで。持ち上げると生麺みたいに光沢あってツルツルとしたきめ細かい地肌感。歯で千切るとモチモチとナチュラルに反発するし、また弾力の閾値でプツプツスパスパと切れる感じもリズミカル。汁を程よく纏うところはスープの絡みや持ち上げが良いと言えましょう。フツーのラーメンのように美味しくいただきました。
<具材> ほぼメンマともやしの湯戻しオンリー!割り切りって食らおう!
スープで力を使い果たしたか・・・具材はいたってシンプル(笑)。ま、全体的な質感の高さとしてここは仕方ないね。乾燥のメンマともやしと薬味ネギ。いつもの感覚ですが、風味がそれなりに味噌だれにマッチしていたということで。
なんだかんだで夢中になって一気に食いきってしまった。残ったスープだって大切に飲み干しました。味噌ラーメンと言うとなんとなく冬のイメージあるけど、やはりうまいものはどの季節に食ってもうまい。春先に冬の名残を味わうつもりが、全くそんなことを忘れて美味しくいただきました。エースコックさんには感謝!。またこんな名店監修企画のカップ麺を期待しております。そして今回も本当にごちそうさまでした!。