【今週のカップ麺１９４】 無鉄砲 濃厚豚骨ラーメン（日清食品）

２０００年代の濃厚豚骨ブームの立役者・・・無鉄砲

　京都府南部、山城地方の木津の山奥というとても不便なところに、「無鉄砲総本店」があります。2000年代の前半の関西は、濃厚豚骨が少し流行った時期がありまして、その中心となってたのが無鉄砲です。なぜ私が知ったかというと、グルメ系の有名雑誌「ｄａｎｃｙｕ」に紹介されたから。

　当時はまだラーメン本と呼ばれる情報誌が無かった時期でして、グルメ系雑誌で時々特集してたもんです。それをまめにチェックしてて見つけたお店。

 

　とにかく１００％豚骨と水でしかスープ本体は使わないという店。徹底的にゲンコツを砕いてまで念入りに煮出すという根性もんです。だからなのか・・・到底一般住宅街や商店街では、匂いが強くて山奥に引っ込んだのか？？？？。本当に辺鄙な山奥に、車が渋滞するなど当時はパニックでした（笑）。当然行きましたとも！。なぜか総本店で、限定だったアッサリ系を選んでしまって後悔しましたが。

 

 

 

超濃厚をイメージするが・・・意外にシンプルなスープ構成

 

　とにかくあの濃厚スープをイメージしながら上蓋を開ける。するとアラララ？？多少の粉末スープが入ってて、乾燥肉がゴロゴロ。後入れ薬味はとても少なく、これで本当にあの濃厚無鉄砲が再現できるのかが不安な気持ち。

 

　でも一応、ルールに従ってカップ内側にあるお湯入れの線まで熱湯注いで、待つこと５分。これまで経験したことのない光景が目の前にあった。

 

 

お湯を入れすぎた！？いやいや・・・・

 

　これお湯の入れすぎ？？？。ちゃんと目標線守ったはずなんだが・・・・。結構、気持ち的には腰砕け。

 

 

確かに再現！濃厚豚骨の独特のあの匂い！コンビニイートインでも御構い無しさ！

 

　メゲないで、掻き回して少しでもカップ底に溜まっている粉末をかき出し混ぜかえす。すると段々と粘度が増してきて、あの無鉄砲の記憶の風合いによってきたぞ。ここで後入れスープを投入。なななんと！、この後入れスープが、豚骨臭を見事に再現しており、イートインコナー周辺に広がる（苦笑）。ちょっと多客の目線を気にしながらさらに絞り出す。

 

　出来上がりがこんな麺顔。全体が水没しておるから・・・興奮度は今ひとつ。

 

　だが食い始めるとゆっくりと分かる無鉄砲スピリッツ。無鉄砲の豚骨が九州系と違うのは、醤油度合いが強いと思うこと。豚骨醤油というと横浜家系とごっちゃになりそうだが、ピュアな豚骨を塩気で食わせる九州系としたら（別に醤油ダレ使ってないと言っていない）、ググッと醤油っぽい味で濃厚豚骨を表現するのが、無鉄砲な感じ。さらに背脂ギトギト仕様となれば、ワイルド感バリバリだが・・・・それはカップ麺のことだから、そこまでは無理だね。

 

 

そうそう！無鉄砲の濃厚豚骨は「もちもち麺」なのだった！こだわり感じるね！

 

　博多豚骨が、低加水極細麺であったなら、無鉄砲系濃厚豚骨の麺は真逆。ひと回りもふた回りも肉厚な細麺で、加水は高め。しっかりとした弾力で濃厚味を受け止める。

 

 

　それをしっかり再現してると思うし、このカップ麺はそこに全てをかけてる感じ。スープは粉でコスト抑えめ感あるけど、麺はノンフライタイプ。スープにこだわるより・・・・そっち行ったか・・・（笑）。

 

 

　お湯の量が適正だったら、もっと旨かったかと思う。ちょっと残念だから、またこれを「お湯少なめ」にして試してみたいと思う次第です。今回はちょっと不完全燃焼だったけど悪しからず。久しぶりに無鉄砲をカップ麺だとしても食えてありがたし。またこんな企画続けてください。日清食品さん！。ごちそうさまでした！。

 

【販路限定品】日清食品 無鉄砲濃厚豚骨ラーメン 102g×12個